広島のサッカーは、常に歴史とともに歩んできた。
海軍の関連からサッカーがはじまり、第1次大戦時に似島に集められたドイツ人捕虜たちとの国際試合、原子爆弾による復興期を支えた広島のサッカー。平和だからこそ、サッカーができることを誰よりもよく知っているのは広島の人たちである。
これからも広島が「サッカー王国」と呼ばれつづけるために。そして世界平和が実現されるために。
日本で最も古い都道府県サッカー協会として、世界の平和をねがってやまない。
年表
1873年 英国海軍より日本にフットボールが伝えられる。
1906年 広島高等師範学校(広島師範)にて、「蹴球部」が設置される。
1912年 広島中・現国泰寺高校にて蹴球部発足。
1914年 第一次世界大戦 開戦。
1917年 似島にドイツ人捕虜545人が送られる。
1919年 ドイツ人捕虜と広島師範などと対戦。ドイツ式サッカーが伝わる。
1921年 日本サッカー協会(当時の大日本蹴球協会)が発足。
1924年 大日本蹴球協会広島支部 発足。
1924年 鯉城蹴球団(一中OBおよび現役生徒) 全国初制覇。
1938年 東洋工業サッカー部発足(後のサンフレッチェ広島)。
1943年 戦時下、統制により大会などが中止。
1945年 8月 6日 原子爆弾 投下。
1945年 8月 15日 終戦。
1946年 会長に島薫が就任。
1951年 会長に水野宗之が就任。
1957年 会長に野島福太郎が就任。
1965年 JSL(日本リーグ)始まる、東洋工業が初代王者に。
1966年 天皇杯獲得(東洋工業)。
1966年 広島サッカーリーグ発足(後の県リーグ、県社会人リーグ)。
1966年 会長に河村郷四が就任。
1990年 広島県サッカー協会 財団法人化。
1992年 サンフレッチェ広島設立。
1993年 Jリーグ発足。
1993年 会長に宮崎敏夫が就任。
1994年 広島でアジア大会 開催。
1998年 会長に野村尊敬が就任。
2005年 会長に小城得達が就任。
2018年 会長に古田篤良が就任。
2024年 会長に宗政潤一郎が就任。
2024年 100周年記念事業を開催。
日本サッカー殿堂 掲載者
広島県出身者
- 野津 謙
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日本協会第4代会長。広島中、一校、東大でプレー。21年間広島協会会長を務め、クラマー・コーチを招いた。
- 手島 志郎
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広島高師付中でサッカーを始め、広島高校、東京帝大、帝大LBを通じ戦前を代表するストライカーの一人。
- 長沼 健
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日本協会第8代会長。広島高師付中・付高、関学大、中大、古河電工で選手を過ごし、東京、メキシコ両五輪の日本代表監督。
- 渡辺 正
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元町高、八幡製鉄、立教大を経て再び八幡製鉄へ。57年に初代表となり、中盤の起点を務めた。メキシコ五輪銅メダリスト。
- 宮本 輝紀
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山陽高から八幡製鉄に入り、60年から日本代表。制度の高いパスと巧妙なパス回しを誇った。メキシコ五輪銅メダリスト。
- 小城 得達
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広大付高、中大から地元の東洋工業へ。メキシコ五輪銅メダルや東洋工業のJSL5度制覇などに貢献した。
- 森 孝慈
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修道高、早大を経て三菱重工入り。76年まで日本代表として活躍したHB。メキシコ五輪銅メダリスト。
- 野村 六彦
- 下村 幸男
鬼武 健二
木村 和司
広島県で活躍された方
- 松本 育夫
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栃木・宇都宮工高から早大を経て東洋工業入り。18歳で日本代表入りし、銅メダルのメキシコ五輪では右ウィングとして活躍。
- ハンス・オフト
小澤 通宏
広島県サッカー殿堂
広島県サッカー殿堂(ひろしまけんサッカーでんどう)は、広島県サッカー協会が、日本のサッカーの発展に尽力した人物に対する表彰である。広島県広島市中区の広島サッカースタジアム(エディオンピースウイング広島)内にある広島サッカーミュージアムにレリーフを展示している。2024年に創設された。
広島県サッカー協会が2024年に創立100周年を迎え、10月6日に記念式典が開催された。同時に広島県サッカー殿堂表彰が発表され、11名が受賞し、広島サッカースタジアム(エディオンピースウイング広島)内にある広島サッカーミュージアムに受賞者11名のレリーフが設置された。
選出対象
日本サッカー界の発展に、永年に亘り顕著な貢献をした者
- 広島県出身者又は15年以上広島県を居住地として活動した者
- 満60歳以上(選考時)の者(物故者は除く)
- 以下の何れかに該当する者
- 日本サッカー協会歴代役員(理事・監事以上)
- 日本サッカー殿堂入りした者
- 選手、指導者、審判等として類まれな記録を有し、又はワールドカップ、オリンピック等の国際サッカー連盟主催大会で印象的な活躍をした者
選出方法
選出対象者の中から最終的に広島県サッカー協会理事会で決定する。
殿堂者
下村幸男
小澤通宏
野村六彦
野村尊敬
松本育夫
小城得達
高田豊治
古田篤良
宗政潤一郎
金田喜稔
木村和司
戦後歴代会長

全国大会優勝チーム



